「最近、iPhoneの動きが遅い」と思うことはありませんか?
- ロック画面からホーム画面への移行
- Safariで検索
- アプリの起動・操作
- アプリのダウンロード
今まで意識することなくスムーズに動作していたのに、「間」を感じるようになった……。これは、iPhoneのメモリーが限界に近い(もしくは限界に達している)ために起こります。
この記事では、何故iPhoneのメモリーが限界に近くなってしまうのか、iPhoneの動作が遅くなった時の対処法をご紹介いたします。
iPhoneが動きが遅い原因は?
iPhoneの動きが遅くなるのは、iPhone内のメモリーが限界に近づいているからです。
メモリーと言われてもピンと来ないかもしれませんね。テーブルをたとえに使って説明します。テーブルの上にノートやパソコン、飲み物に荷物などをたくさんのせているのをイメージしてください。どんどんテーブルにものをのせていくと、テーブルの上に空きスペースがなくなってしまいますよね。作業をしたい・ものを置きたいと思っても困難な状態です。既にテーブルの上に置いているものも探し出すのも難しくなります。
iPhoneのメモリーでもこれと同じ状況が起こるのです。iPhoneのメモリー領域は決まっています。そのため、様々な処理をiPhoneで次から次へとおこなっていると、このメモリーが不足しまいます。結果としてiPhoneの動きが鈍くなってしまうのです。
次の項目から、iPhoneをサクサク動く状態にするための方法について詳しく解説していきます。テーブルの上に散乱しているものを片付けるように、iPhoneのメモリー領域を片付けちゃいましょう。
iPhoneの動きが遅い時の対処法①再起動
iPhoneの動きが遅くなった時に試してほしい対処法の1つ目は再起動です。
再起動には「通常の再起動」と「強制再起動」の2種類があります。この項目ではどちらの方法についても説明していますので再起動する際の参考にしてみてください。
再起動のやり方
通常の再起動というのは、iPhoneの電源をOFF(シャットダウン)にして再び電源をONにするというものです。
- iPhone8より前の機種:右サイドもしくは上部にある電源ボタンを長押しすると、電源OFFのスライダーが表示されるのでスライドさせましょう。電源が切れたら、再び電源ボタンを長押しすれば電源がONになります。
- iPhoneX以降の機種:右サイドにある電源ボタンと左サイドにある音量ボタン(+-いずれか)を同時に長押ししましょう。電源OFFのスライダーが現れたら右方向へスライドして電源を切ります。その後、電源ボタンを長押しして電源をONにしましょう。
なお、iPhoneX以降の機種の場合、電源OFFのスライダーが表示されてからそのままの状態を保っていると緊急通報のカウントダウンがスタートしてしまうので注意しましょう。3秒前からは大きな音が鳴ります。
強制再起動のやり方
機種によって強制再起動のやり方は異なります。
- iPhone6S以前の機種:電源ボタン(右側もしくは上部)とホームボタンを同時に長押しすると、電源OFFした後にリンゴマークが現れます。
- iPhone7:電源ボタン(右側)と音量ボタン(左側)の「下」を同時に長押しします。リンゴマークが出たら手を放してください。
- iPhone8以降の機種:音量ボタン(左側)の「上」を押し、次に「下」を押します。その後すぐに電源ボタン(右側)を長押ししてください。リンゴマークが出るまで電源ボタンを押し続けましょう。
iPhoneの動きが遅い時の対処法②削除する
iPhoneの中に要らないアプリや情報を溜め込んではいませんか?それがメモリー領域を圧迫しているかもしれません。必要ないものはサクサク削除してしまいましょう。
Safariのタブとキャッシュを削除
ホーム画面から「Safari(サファリ)」を開いてみてください。閲覧していないページのタブがズラリと並んでいるなら消しましょう。
- 「設定」を開く
- 「Safari」をタップ
- 「履歴とWebサイトデータを消去」を選択
- 最終確認ポップが表示されるので赤文字の「履歴とデータを消去」をタップ
なお、Safariのキャッシュを削除すると、ログインしていたサイトなどは全てログアウトします。使用しているサイトのID・パスワードを事前に把握した上でキャッシュを削除しましょう。
あらかじめ、よく使用するサイトのID・パスワードは設定アプリ内にある「パスワードとアカウント」で保存管理しておくことをおすすめします。
アプリのキャッシュを削除
LINEやGoogle Mapなど、アプリのキャッシュを削除するのもメモリーを解放するのに良いでしょう。
1.LINE
LINEを開いて「ホーム画面」にある左上の歯車マークをタップしましょう。「設定」を選びます。
「トーク」をタップし、「データ削除」を選択しましょう。
最初から「キャッシュデータ」にチェックが入っています。キャッシュデータの他に、「写真」「ボイスメッセージ」「ファイル」「すべてのトーク履歴」なども削除可能です。
選び終えたら「選択したデータを削除」をタップします。
2.Google Map
Google Mapを開き、右上にあるGoogleアカウントマークをタップします。「設定」を選び、一番下にある「概要、利用規約、プライバシー」をタップ。「アプリのデータを消去」を選んで「OK」を押せば完了です。
使わないアプリを削除
使用しないアプリを削除するように心がけましょう。
写真・動画を完全に削除
不要な写真や動画を消して、完全に削除したと思い込んでいませんか?「写真」アプリ内の「最近削除した項目」が空っぽでなければ削除した写真や動画は、完全に削除された状態ではありません。「最近削除した項目」に入って、全ての画像・動画を完全に削除してください。
アプリを完全に終了させる
ホームボタンがあるタイプなら、ホームボタンを2回押すとアプリ切り替え画面が現れます。iPhoneX以降の場合は、画面下から上にスワイプし、中央部でストップしてみてください。アプリ切り替え画面が表示されます。アプリ切り替え画面が現れたら、アプリ画面を上にスワイプして消していきましょう。
iPhoneの動きが遅い時の対処法③設定を見直す
この項目では、メモリーを使う設定を極力減らす方法をご紹介します。
バックグラウンド更新の停止
バックグラウンドで動作していたり処理しているアプリがあれば、iPhoneのメモリーを使っています。バックグラウンド更新を停止してしまえば、iPhoneのメモリー負荷を下げられるでしょう。
1.「設定」アプリを開く
2.「一般」をタップ
3.「Appのバックグラウンド更新」へ進む
4.「Appのバックグラウンド更新」をタップし、「オフ」にする
Wi-FiやBluetoothの自動接続をOFF
Wi-FiとBluetoothを「OFF」にしておくと、メモリーの消費を節約するのにおすすめです。
- Wi-Fiの自動接続をOFFにする方法:「設定」アプリを開き、「Wi-Fi」に入ってOFFにすれば完了です。
- Bluetoothの自動接続をOFFにする方法:「設定」アプリを開き、「Bluetooth」をタップしてOFFにすれば完了です。
Siriの提案をOFFにする
Siriによる検索をOFFにしてみましょう。
- 「設定」アプリを開く
- 「Siriと検索」をタップする
- 中央部にある「検索の候補」「“調べる”の候補」「ロック画面上での提案」を全てOFFにする
- 各アプリをタップし、「検索で表示」「ショートカット候補」をOFFにする
iPhoneの動きが遅い時の対処法④iOSをアップデート
iOSのアップデートはiPhoneが最適に動作するために必要なものです。
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」を選択
- 「ソフトウェア・アップデート」をタップする
- 「ダウンロードしてインストール」を選択
- 自動的に再起動し、「お使いのソフトウェアは最新です」と表示されたら完了
iOSが更新されているのにアップデートしないままでいると、パソコンを使わないとアップデートできなくなる場合があります。その時はパソコンを使用してiTunesでアップデートをおこないましょう。
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