iPhoneの標準カメラのシャッター音、意外と大きくて驚く時もありますよね。
- 静まり返った場所で写真を撮ったら思いのほかシャッター音が響いて恥ずかしかった
- 子供の寝顔が撮りたくて撮影ボタンを押したらシャッター音が大きくて子供が起きてしまった
- ペットの写真を撮りたいけど、シャッター音が大きいから驚いて逃げてしまう
このような経験をしたことがある人も多いでしょう。iPhoneの標準カメラのシャッター音の音量は小さくできるのか、気になりますよね。
結論から先に書きますが、iPhoneの標準カメラのシャッター音の音量は調節することができません。が、だからといってシャッター音が鳴り響くのを諦める必要はないのです。
この記事では、iPhoneの標準カメラのシャッター音の音量を小さくするための裏技的な方法についてご紹介します。気になる人はぜひご一読ください。
日本製iPhoneのシャッター音は調節できない
iPhoneの標準カメラは全世界共通でシャッター音が調節できない――ということはありません。世界的にはシャッター音の調節ができない地域はごく一部。日本を含む特定の地域だけがシャッター音の調節ができないのです。
基本的に海外製iPhoneの場合は、マナーモードにすれば写真撮影時のシャッター音は鳴りません。「日本で販売しているiPhoneもそうれであれば良いのに」と思うかもしれませんが、盗撮防止のため、日本で販売しているiPhoneはどんな時でもシャッター音が鳴る・音量調節もできない仕様となっています。
スクリーンショットのみ無音にできる
仮に音量を最小にしたとしても、シャッター音が鳴らなくなることはないのです。ただし、スクリーンショット(画面を撮影するモードのこと)のシャッター音に限りiOS11バージョンから消音できるようになっています。
スクリーンショットのシャッター音を消したいなら、マナーモードもしくは音量を0にしておくと良いでしょう。
古いiOSなら使える裏技あり
iOS10.2で修正されたので、それ以前のiOSであれば使える裏技が存在します。
- 「設定」アプリを開く
- 「アクセシビリティ」→「タッチ」をタップする
- 「AssistiveTouch」をオンにする
- 「最上位メニューをカスタマイズ」をタップする
- 「カスタム」アイコン以外を「-」ボタンを使って削除する
- 「カスタム」アイコンをタップする
- メニューが表示されるので「消音」にチェック
「完了」をタップすればシャッター音を消せます。
シャッター音の音量を調節できる海外製iPhoneを使用する
日本や韓国などシャッター音が調節できない地域以外のiPhoneを入手すれば、シャッター音を調節することができます。しかし、そこまでしてシャッター音を調節したいわけじゃ……という人も多いですよね。
次の項目からは、現在所持しているiPhoneでできる、iPhoneのシャッター音対策のちょっとした裏技をご紹介します。
シャッター音の音量を小さくする方法①指で塞ぐorオーディオ音量をいじる
iPhoneのシャッター音を調節することはできませんが、小さくする方法や代替方法などはいくつか存在します。その一つが「指で塞ぐ」もしくは「オーディオ音量をいじる」ことです。使っているiPhoneの機種によってどちらの方法が有効かは違ってきます。
指で塞ぐ(iPhone6S以前)
物理的な方法になりますが、iPhoneのスピーカー部分(iPhoneの下側)を指で塞いでしまいましょう。そうすることで、シャッター音を通常よりも小さくすることが可能です。ちゃんと指でスピーカーを押さえていないと、シャッター音を小さくできずに通常音量のシャッター音が鳴り響いてしまうかもしれないのには注意しましょう。
オーディオ音量をいじる(iPhone7以降)
iPhone7以降の機種の場合、オーディオ音量設定を変更することでシャッター音のボリュームを下げることができます。
- 「設定」アプリを開く
- 「アクセシビリティ」を押下する
- 「オーディオ/ビジュアル」を選択
- バランスの項目にあるつまみを「左」もしくは「右」にスライド
「左」「右」どちらでも構わないので、目一杯つまみを移動させてください。そうすることで、シャッター音が通常よりも半分くらいのボリュームに絞れますよ。なお、iPhone6S以前の機種はこの方法を試してみてもあまり変化は見られませんのでご注意ください。
シャッター音の音量を小さくする方法②Live Photos
「カメラ」アプリの中にある撮影モードの1つ・Live Photosを使うのも有効な手段です。Live Photosの場合、通常撮影モードと違って「カシャッ」というシャッター音は鳴りません。
撮影終了後に「ピコン」という小さな音が鳴るだけです。そのため、「赤ちゃんやペットなどを驚かせないくらいにシャッター音を小さくしたい」と考えている人には最適なモードといえるでしょうしかもLive Photosは撮影ボタンを押す前の1.5秒間と押した後の1.5秒間の映像・音声が保存できます。
赤ちゃんやペットの動きなどが通常の写真よりも臨場感たっぷりに再生できるのでおすすめです。Live Photosを使った撮影の仕方は以下のとおりです。
1.「カメラ」アプリを起動
2.画面上部の「◎」が黄色になっているのを確認(白色で斜線が入っているならLive Photosがオフになっているのでタップしてオンにする)
3.撮影(シャッター)ボタンを押す
4.撮影ボタンを押して1.5秒後に「ピコン」という音がしたら撮影完了
5.「写真」アプリ内のメディア項目「Live Photos」で撮影したものを確認
シャッター音の音量を小さくする方法③動画
「カメラ」アプリを使わなくても写真を撮影する方法はあります。その方法は「動画」アプリを使った静止画撮影です。
- 「カメラ」アプリを起動する
- 「ビデオ」タブに合わせる
- 「撮影ボタン(赤色)」を押す
すると、撮影ボタンの左横に静止画撮影ボタン(白いボタン)が出現するので、それを押してみましょう。シャッター音なしで写真を撮影することができます。「写真」アプリに保存されるのは動画ファイルと静止画ファイルの2種類です。
とても便利な機能ですがデメリットもあります。
- 通常の写真よりも画質が悪くなる
- 動画ファイルも保存される
動画の「静止画撮影」で撮った写真は、通常のカメラモードで撮影した写真と比べて解像度が低下します。「高画質な写真が撮りたい」という場合は「静止画撮影」を使った写真の撮り方はやめておいたほうが無難でしょう。
そして、「静止画撮影」はあくまで動画撮影中に撮れる写真です。そのため「写真」アプリには静止画ファイルだけでなく動画ファイルも保存されます。動画ファイルが不要であればすぐに消去するようにしましょう。そのままにしておくと、iPhoneのストレージ容量を使ってしまいます。
シャッター音を消すならアプリを使おう
日本に流通しているiPhoneの標準カメラはシャッター音の音量を消せません。もし完全にシャッター音を消したい場合はApp Storeで販売されている写真撮影アプリを使うと良いでしょう。シャッター音がないもしくは聞こえないくらい小さくできる写真撮影アプリは、無料のものから有料のものまで幅広く存在します。
App Storeでインストールできる写真撮影アプリの消音方法には大きく分けて2種類あります。1つはiPhoneをマナーモードにすることでシャッター音を消すもの、もう1つは写真撮影アプリ内で設定しておけばマナーモードに設定せずとも消音が叶うもの。自分が使う写真撮影アプリはどちらのタイプなのかを最初に把握した上で使うようにしましょう。
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