ドコモメールのアクセス制限をご存じでしょうか?
アクセス制限はある設定を事前に行っていないことでドコモメールにエラーがおこります。
このことを知らない場合、ある日突然ドコモメールが利用できなくなり、ビックリしてしまうかもしれません。
この記事ではドコモメールのアクセス制限の概要や対象者、また、対処方法など解説していきます。
ぜひ参考にしてみて下さい。
ドコモメールへのアクセス制限とは
アクセス制限とはドコモのメールサーバーにアクセスする際はパスワードがないとアクセスできない、という制限のことです。
これはNTTドコモが、ドコモのメールサービスを顧客に安全に使用してもらうための取り組みで、iPhone・iPadではもともと入っている標準メールアプリ、IMAP(※以下『用語解説』参照)に対応しているドコモ提供以外の3rdパーティの独自メールアプリ、それぞれがドコモのメールサーバーへアクセスする時、パスワードが無いとエラーをかえして、勝手にアクセスしないよう制限がされます。
ドコモメールへのアクセス制限の理由と対象者
理由
ドコモメールのセキュリティ強化のため
対象者
- iPhone・iPadのメールアプリ
- IMAPに対応しているドコモ提供以外の3rdパーティのメールアプリ
- IMAP専用パスワードを設定していないアクセス
- 「ドコモメール」とは@docomo.ne.jpのアドレスを使ってメールを送受信できるサービス。
- 「IMAP」とはメールが送られてくるとき、メールソフトによってメールサーバーにアクセスをして受信メールを端末へダウンロードしてくる機能のことです。
ダウンロードするメールはコピー(キャッシュ)で、メール原本はサーバーに残ります。 - 「3rdパーティのメールアプリ」とはドコモ公式メール(Android用ドコモメールアプリやドコモメールブラウザ版)以外の非純正のメールアプリのことです。
ドコモメールへのアクセス制限によるエラー内容
ドコモメールでアクセス制限が起こった場合。
「お客様のご利用端末の設定状態ではドコモメールの送受信ができません。」というメールが届き、送受信ができないエラーが発生します。
自分が対象者か分からない場合の対処方法
未設定の場合SMSが届くのを待つ
ドコモメールセキュリティ/ドコモからのお知らせ(SMS)内容
IMAP専用パスワードを未設定で対象となっている場合、ドコモメールサービスへアクセスすると、設定変更を促すSMSが自動的に送られてきます。
自分で設定を確認する
IMAP専用パスワードが設定されているかどうかは、次の手順で確認できます。
- My docomoに接続します
- メール設定(迷惑メール・SMS対策など)を押します
- ネットワーク暗証番号かspモードパスワード、または生体認証で認証させます
- IMAP専用ID・パスワードの確認を選択します
- ユーザーIDとパスワードが表示されます
ドコモメールのアクセス制限を設定しておかないと何がおこる?
ドコモメールの設定変更を行っておかないと、次のような影響がおこります。
海外からのアクセス制限
2019年7月23日(火曜)以降、IMAP専用パスワード未設定だと海外からドコモメールサーバーへのアクセスができなくなりました。
【ドコモメールへのアクセスブロック内容】
お客様のドコモメールに対して、海外からのアクセスを検知しブロックしました。
サービス:ドコモメール(SMTP/IMAP)
アクセス日時:0000/0/00
国・地域名※推定:〇〇国
ご自身によるアクセスの場合
海外でドコモメールをご利用になる場合、IMAP専用パスワードを発行いただくか、ドコモメールブラウザ版をご利用下さい。
国内からのアクセス制限
2019年11月26日(火曜)以降、国内からのアクセスに対しても順次アクセスできなくなりました。
そして、2020年10月6日からドコモメールの送受信ができなくなる場合が考えられます。
【ドコモメールへのアクセス制限】
お客様のご利用端末の設定状態ではドコモメールの送受信ができません。
ドコモメールをご利用するためには設定変更が必要です。
大変お手数ですが下記URLより設定変更をお願いいたします。
【ドコモメール設定変更】
https://----
ドコモメールのアクセス制限の対処方法
ドコモメールを利用するためにはIMAP専用パスワードの設定を行う必要があります。(パケット通信料有料)
IMAP専用パスワードの設定方法
iPhone・iPadを利用している場合
iPhone・iPadはドコモメールの利用設定を再び行う必要があります。
「お使いの端末では、ご利用できません。」と設定エラーになった場合、Wi-Fiではなく4G回線から行うようにしましょう。
3rdパーティのメールアプリを利用している場合
IMAP専用パスワードを発行し、使用しているメールアプリに設定します。
- My docomoに接続
- メール設定(迷惑メール・SMS対策など)を選択
- ネットワーク暗証番号・spモードパスワード・生体認証いずれかで認証させる
- dアカウント利用設定の確認/変更を押す
- 利用するを選択し、確認を押す
- 設定を確定
- IMAP用ID・パスワードの確認を押す
- 発行されたものを確認する
【dアカウントのIDがドコモのメールアドレスに設定されている場合】
- Gmailアプリを起動する
- 左上のメニューボタンを押す
- メニュー一覧の中の一番下にある『設定』を押す
- 設定画面で『アカウントを追加』を押す
- 『その他』を押す
- メールアドレスを入力し次へ
- dアカウントのパスワードかIMAP専用パスワードを入力し次へ
- アカウントのオプション画面で任意設定後、次へ
- このアカウントに名前を付けるという項目に任意の名前を入れると「あなたの名前」欄に送信時に表示される名前がでる
- 設定が完了
【dアカウントのIDがドコモのメールアドレスに設定されていない場合】
- Gmailアプリを起動
- 左上のメニューボタンを押す
- メニュー一覧一番下の『設定』を押す
- 設定画面で『アカウントを追加』を選択
- その他を押す
- メールアドレスの追加画面でメールアドレスを入力
- 手動セットアップを押す
- 個人用(IMAP)を押す
- dアカウントのパスワードかIMAP専用パスワードを入力し次へ
- ユーザー名にdアカウントのIDを入力
- パスワード欄にdアカウントのパスワードかIMAP専用パスワードを入力
- サーバー欄に『imap.spmode.ne.jp』を入力し次へ
- ユーザー名欄にdアカウントのIDを入力
- パスワード欄にdアカウントのパスワードかIMAP専用パスワードを入力
- サーバー欄に『smtp.spmode.ne.jp』を入力し次へ
- アカウントのオプション画面で任意設定をして次へ
- このアカウントに名前を付ける欄に任意の名前を入力
- 設定完了
ドコモメールのアクセス制限は危険なものではない。むしろ安全のためのセキュリティ強化
もしアクセス制限が行われていることを知らず、突然、「お客様のご利用端末の設定状態ではドコモメールの送受信ができません。」というSMSが届いたら、これはフィッシングなどの詐欺ではないか?と疑ってしまいますよね。
しかしアクセス制限については詐欺ではなく、ドコモメールサービスのセキュリティをより強化するものなのです。
情報を正しく管理するためにも、対象となる方は早めに設定を行っておくと良いでしょう。
コメント