iPhoneの左上のグルグルには2種類あります。
1つ目がデータ通信をしているときのグルグル、2つ目が同期をしているときのグルグルです。後ほど画像を紹介しながら解説しますが、それぞれマークが違うのでわかりやすいと思います。
どちらのグルグルにしても、数時間あるいは1日中グルグルが止まらないという現象がたまにあります。私自身もiPhoneを利用しはじめて10年近くたちますが、何度か経験があります。
これからiPhoneを利用していくのであれば、おそらく一度は経験することだと思うので、対処法については知っておくことをオススメします。
この記事では左上に表示されるグルグルの意味と、グルグルが止まらないときの原因とその対処法について解説していきます。
左上のグルグルが表示されてる時は何を意味しているのか?
前述のとおり、iPhoneの左上のグルグルの意味は大きく分けて2種類あります。
- データ通信をしている
- 同期している
この2種類のマークの違いや、どのような時にこのグルグルマークが表示されるのかということについて解説していきます。
左上にグルグルが表示される2種類の原因と違いについて
まず2種類それぞれのマークを実際の画像で紹介します。まずは「データ通信をしている」ときのグルグルについてですが、データ通信中は下記のような破線状のマークがグルグルと回っています。
次に「同期している」ときのグルグルの画像について紹介すると、下記の画像のように、2つの矢印マークがグルグルと回っています。
このマークの違いによって、インターネットによるデータ通信を行っているのか、それともパソコンやクラウド上の何かと同期しようとしているのかの違いがわかります。
同期の場合、ネット通信をOFFにしていてもできるため、機内モードにしていてもずっとグルグル回っていることがあります。
システムを起動している
iPhoneを起動した瞬間に、ダウンロードしているアプリが準備を始めたり、自動更新設定をしていたりすると、何もしていなくても左上にデータ通信中のグルグルマークがでることがあります。
iPhoneではアプリ一つひとつが個別に動作しているので、iPhone本体だけではなくアプリ単体でもシステムの起動をしているということですね。
アプリをダウンロード・アップデートしている
iPhoneでアプリをダウンロードしているときには、データ通信中のグルグルが表示されます。自分でアプリをダウンロードしている時は納得できますよね。
しかし一方で、iPhoneを触っていないのに勝手にデータ通信中のグルグルマークが表示されることがあります。それはアプリの自動更新がONになっているために、自動的にデータ通信をおこなっている可能性があります。
この動作を「Appのバックグラウンド更新」と言います。ようするに「後ろで自動的にアプリをアップデートしておきますよ」という設定です。
自動的にアプリをアップデートしてくれるので、手動でおこなう必要がないというメリットがある反面で、勝手に作動するのでバッテリーの消耗が増えたり、データ通信量が意図せず上がってしまう場合があります。
この設定のON・OFFは設定アプリから切り替えることができます。
- 設定アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「Appのバックグラウンド更新」をタップ
- 個別または一括でバックグラウンド更新を設定する
上記の手順でAppのバックグラウンド更新の設定を変更することができます。実際の画像は下記のとおりです。
アプリの横のスライドでON・OFFを切り替えることができます。
一番上の「Appのバックグラウンド更新」という箇所をタップすると、どの通信で作動するかを選べます。
設定 | 内容 |
オフ | どのアプリも自動更新しない |
Wi-Fi | Wi-Fiに繋いだら自動更新 |
Wi-Fiとモバイルデータ通信 | Wi-Fiもしくはモバイルデータ(3Gや4Gなど)に繋いだら自動更新 |
複数のアプリが同時更新され、さらにデータ通信速度制限中などになると、ずーっとグルグルが回っている状態になったりします。鬱陶しい場合は一括でオフにしておきましょう。
WEBページのデータを読み込んでいる
iPhoneでWEBサイトのページを閲覧しているときにもデータ通信がおこなわれています。WEB上ではサイトごとにページの重さが違い、動画や画像がたくさん貼り付けているサイトは重くなりやすく、閲覧するときも長時間のデータ通信がおこなわれることがあります。
ページを読み込むと左上のグルグルは消えますが、データが重い場合は長時間「データ通信中」のグルグルマークが表示されていることがあります。
パソコンやiCloudと同期している
前述のとおり、同期中のマークはデータ通信とはちがい、2つの矢印マークがグルグルとまわっています。同期はデータ通信ではないので、Wi-Fiやキャリアのデータ通信(3Gや4Gなど)をOFFにしていてもおこなわれることがあります。
「同期」とは、iPhoneに入っているデータと同期先のデータを同じにする作業のことを指します。この機能によって同期設定しているデバイスから、わざわざデータを手動で移動する必要がなくなります。
同期はどのような時におこなわれるのか?というと、下記のような理由で同期がおこなわれます。
- iCloudとの同期
- 写真や音楽の同期
- メモや連絡先の同期
- ヘルスケアデバイスとの同期
- スマートウォッチとの同期
上記の他にも、iPhoneと同期できるデバイスやアプリと接続したときには同期がおこなわれ、左上にグルグルマークがでることがあります。
同期がはじまる一般的なタイミングは、iPhoneとパソコンをUSBケーブルなどで繋いだ時に、iTunesが開かれておこなわれます。
自動的に同期されるのが嫌な場合は、iTunesの「同期設定」の「一般」から、「このiPhoneが接続されているときに自動的に同期」からチェックを外しましょう。
いつまでもずーっと何もしてない時でもグルグルが消えない原因と対処法
グルグルマークの意味や、表示されるタイミングは理解できたと思います。では、ずっとグルグルマークが消えないのはなぜなのか?その原因と対処法について解説していきます。
アプリのダウンロードやアップグレードを中断してみる
アプリのダウンロードやアップグレードが失敗し、ずっとグルグルが消えないことがあります。
データ通信に失敗しているのに、ずっとグルグルマークが消えない場合は、ある種のプログラムバグのような状態になっている可能性があります。
ダウンロードやアップグレードをおこなっているアプリを長押しして、「キャンセル」を押して中断してみましょう。
パソコンやiCloudなどの同期を中断してみる
パソコンやiCloudなどの同期によるグルグルマークが消えない場合も、アプリと同様に、一度中断してみましょう。同期がうまくいかず、失敗してもずっとグルグルマークが消えないことがあります。
iTunesとの同期の場合は、iPhoneマークの横の同期マークをクリックすると同期が中断することができます。
iPhoneを再起動してみる
「中断してもデータ通信のグルグルが消えない!」、「中断しても同期のグルグルが消えない!」という場合は、iPhoneを一度再起動してみましょう。
データ通信の場合も、同期の場合もプログラムがバグってしまって中断してもグルグルマークが消えないことがあります。そのため、一度内部のプログラムをリセットするために、iPhone全体を再起動させることで、プログラムの内部を整理することができるかもしれません。
私もグルグルマークが消えないときは、iPhoneを再起動させると消えることがあります。
インターネット接続をOFFにしてみる
データ通信のグルグルが消えない場合の対処法になりますが、インターネット接続をOFFにしてみると、グルグルマークが消えることがあります。
「設定」のアプリを開くと、インターネット接続のON・OFFを設定する項目が表示されるので、すべてOFFにしてデータ通信を遮断してみましょう。データ通信がすべて遮断されるとデータ通信のグルグルが消えると思います。
機内モードにしてみる
データ通信を一気に切断する方法としては、「機内モードにする」という方法もあります。
ホームボタンがあるiPhoneでは、画面下から上へスワイプ。ホームボタンがないiPhoneでは、画面上から下へスワイプすることで「コントロールセンター」という画面を表示させることができます。
コントロールセンターの飛行機マークを押すと、データ通信ができない状態になります。ただし、Wi-Fiは別でONにすることができるので、機内モードの下のWi-FiマークはOFFにしておきましょう。
速度制限がかかっている可能性がある
グルグルが止まらない原因の多くは、データ通信や同期の失敗によるものがほとんどです。
しかし、データ通信の場合はグルグルが止まらないもうひとつの理由として、速度制限がかかっている可能性があります。
速度制限とは、キャリアのプランごとに設定されている「○○日(もしくは一月)の間に○○GBの通信をおこなった場合、通信速度を制限します」という制限のことです。
速度制限がかかると、キャリアによってはデータ通信速度が著しく遅くなります。速度制限がかかっているタイミングでアプリのダウンロードやアップデートがおこなわれると、普段であれば数分で終わる通信に、数時間かかる場合があります。
その場合は、通信のバグではないため、前述のとおりアプリのダウンロードなどを中断することで解決することができます。速度制限が解除されてからアプリをダウンロードしましょう。
フリーズしている時は強制終了してみる
グルグルが止まらないうえに、iPhone自体の操作ができなくなった時は再起動さえできないと思いますが、そのときの対処法を紹介します。
iPhoneには機種ごとに強制終了させる方法があります。パソコンでいうところの電源ボタン長押しで強制シャットダウンするようなイメージですね。
どうにもならないときは、一度iPhoneを強制終了させることでプログラムのバクをリセットさせることができるかもしれません。
iPhoneの機種別のリセット方法は下記のとおりです。
機種 | 方法 |
|
|
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ホームボタンと音量を下げるボタンを同士に長押し |
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ホームボタンと電源ボタンを同士に長押し |
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ホームボタンと電源ボタンを同士に長押し |
まとめ:治らない場合は修理を検討しよう
今回の記事の内容をまとめると、iPhoneのグルグルの理由は、「データ通信をしている」もしくは「同期をしている」の2種類です。マークがそれぞれ違うのでわかりやすいと思います。
そしてグルグルがずっと消えない原因として考えられるのは、下記のとおりです。
- データ通信やアプリのダウンロードに失敗している
- 通信中、同期中にバグが起こった
- 速度制限中で通信が長引いている
ほとんどの場合はiPhoneを再起動させるとリセットすると消えると思います。しかし、それでもグルグルが消えない場合は、iPhone自体が故障していることも考えられるので、自分が契約しているキャリアの店舗や、Appleの修理代理店などで専門スタッフに診てもらいましょう。
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