iPhoneを売却・譲渡・修理などで手放す際は、iPhoneを「初期化」する必要があります。
自分のプライベートな情報が他人に知られないため、またiPhoneに溜まった不要なデータを削除して動作を軽くするためにも、初期化は絶対に必要です。
Apppleの公式HPにも、iPhoneを手放す際にはデータを削除するよう呼びかけられています。
[su_quote cite="Apple 公式サイト「iPhone、iPad、iPod touch を売却、譲渡、下取りに出す前にやっておくべきこと」" url="https://support.apple.com/ja-jp/HT201351"]デバイスを売却または譲渡したり、下取りに出したりする場合は、事前に新しいデバイスに情報を転送し、古いデバイスから個人情報を削除しておいてください。[/su_quote]
この記事では、iPhoneを売却・下取り・修理に出す際に必要な「初期化」の方法をご紹介します。
iPhoneの初期化とは?
そもそもなぜiPhoneを初期化する必要があるのか?と思われる方のために、なぜ初期化するのかを先にご説明します。
工場出荷時の状態に戻すことを初期化という
「初期化」とは文字通り、iPhoneの中のデータをすべて削除して、工場で出荷された時の状態に戻すことです。
初期化が必要なのは、例えば次のようなとき。
- iPhoneの調子が悪いのでリセットしたい・修理に出したい
- 知り合いにiPhoneを譲渡したり、オークションやフリマで販売したい
- iPhoneのパスワードがわからなくなったので、リセットしたい
- iPhoneを紛失してしまったので、遠隔で初期化したい
どうして初期化するのか?理由は2つ
iPhoneを初期化する大きな理由は2つ。
①個人情報を守るため
②不要なデータを削除するため
順番に、ひとつずつ解説していきます。
①個人情報を守るため
例えば、落としたiPhoneを他人に拾われてしまったら、中身の個人情報を抜き取られる可能性があります。
具体的にいうと、「名前や年齢などのプロフィール」「電話番号」「メールアドレス」「クレジットカードや口座などの番号・暗証番号」などが流出することに。
最悪、財産を失ったり、自分の身を守れなくなる危険性があります。
こうした事態から身を守るため、iPhoneには初期化機能が設けられています。
②不要なデータを削除するため
パソコンを長く使っていたら、動作が遅くなってきた…。なんて経験はないでしょうか?
実はiPhoneでも、同じように動作が遅くなることがあります。
この原因は主に「アプリなどの不要なデータが溜まっていく」ことです。
iPhoneを初期化すると不要なデータもすべて消えてくれるため、修理に出す前に一度初期化してみることをおすすめします。
iPhoneを初期化する方法と手順をご確認ください
- 「設定」アプリを使う
- iTunesの「復元」を使う
- 「リカバリーモード」を使う
- 「DFUモード」を使う
- アプリ「iPhoneを探す」を使う
今回ご紹介するのは通常の初期化方法で、1と2の項目になります。
3~5までは「強制初期化」とよばれる方法で、iPhoneを操作できない際に利用する方法です。
通常の初期化と、「強制初期化」の違い
「通常の初期化」と「強制初期化」では、それぞれ使うべき状況が異なります。
強制初期化を使うべき状況は、例えば以下のようなときです。
-
- パスコード(画面ロック)を解除できない
- 機能制限パスコードを解除できない
- 電源が入らない
- iTunesでデバイスが認識されない / リカバリモードと表示される
- Appleロゴが数分間画面に表示されたままで進行状況バーが表示されない
- 「iTunesに接続」画面が表示される
このように、iPhoneを操作できなかったり、iPhoneが手元にない時は「強制初期化」が適切です。それ以外の状況では、通常の初期化方法を使いましょう。
強制初期化の方法については、こちら↓の記事で詳しく解説しています。
https://line-line-line.jp/iphone%e3%82%92%e5%bc%b7%e5%88%b6%e5%88%9d%e6%9c%9f%e5%8c%96%e3%81%99%e3%82%8b%e6%96%b9%e6%b3%95%e3%81%af%ef%bc%9f%e8%87%aa%e5%88%86%e3%81%a7%e5%88%9d%e6%9c%9f%e5%8c%96%e3%81%a7%e3%81%8d%e3%81%aa-819/
初期化の前にするべきこと
iPhoneを初期化する前には、2つの準備をしておく必要があります。
①バックアップでデータを守る
iPhoneを初期化すると、自分のデータはすべて消えることになります。
例えば次のようなものは、基本的に全部無くなると思ってください。
- 撮ったり、ダウンロードした写真や動画・音楽
- メールアプリの受信履歴(Gmailなどオンラインサービスは除く)
- 知り合いの電話番号
- LINEなど、チャットアプリの履歴
- 各種アプリのセーブデータ
- メモ帳の内容
こうした消えると困るデータは、事前に「バックアップ」を取っておきましょう。
機種変更や修理のあとでiPhoneにデータを引き継いだり、万が一故障してしまった時にデータを守ったりできます。
詳しいバックアップの方法は、こちら↓の記事で紹介しています。
(「iphone バックアップ 復元」の記事URL)
iCloudからサインアウトする
iPhoneを初期化する前に、iPhoneで使用しているiCloudからサインアウトしておくと便利です。
初期化が終わるとiCloudのアカウントを確認することになるのですが、あらかじめiCloudからサインアウトしておかないと「アクティベーションロック」がかかってしまいます。
アクティベーションロックはApple IDとパスワードで解除できますが、もしこの二つがわからないとiPhoneを使用することができません。
初期化する前にiCloudからサインアウトして、念のためApple IDとパスワードも控えておくようにしましょう。
初期化のやりかた手順まとめ
ここまで準備できたら、いよいよ実際に初期化してみましょう。
①「設定」から初期化する方法
iPhoneの初期化方法の中では、「設定」アプリを使うやり方が最も簡単です。
操作の手順をご説明します。
1.「設定」→「一般」→「リセット」と進む
iPhoneのホーム画面から「設定」アプリをタップして開き、「一般」の項目に進んでください。
iPhoneの初期化は、「一般」の中にある「リセット」の項目から行います。
2.「全てのコンテンツと設定を削除」をタップ
「リセット」画面内にある項目の中から、「すべてのコンテンツと設定を消去」を選んでタップします。
すると「iPhoneを消去」と赤文字で表示されるので、タップすると初期化が始まります。
※基本的には画面の指示に従って操作すれば大丈夫ですが、途中で「iPhoneの画面ロックのパスワード」と「機能制限パスコード」を求められることがあります。初期化する前に確認しておくことをおすすめします。
3.バックアップからデータを復旧 ※事前準備が必要
初期化が完了すると、iPhoneがデータが全て消えた状態で再起動します。
事前にiCloudにデータをバックアップしてある場合、初期設定画面でApple IDを入力すると、データの復元までを一度に行うことができます。
詳しくはこちら↓の記事から
(「iphone バックアップ 復元」の記事URL)
②iTunesの「復元」から初期化する方法
iPhoneのバックアップをPCで作成しているなら、iTunesの「復元」機能を使うのがおすすめです。
※注意!
iPhoneの画面ロックのパスコードがわからない場合、強制初期化が必要になります。強制初期化の方法はこちらから。
1.iPhoneとパソコンを接続し、iTunesを起動
iPhone本体に付属のケーブル、または「Lightningケーブル」という表記があるケーブルを使って、iPhoneをパソコンに接続します。
2.iPhoneの設定を開いて、「iPhoneを復元…」をクリック
iTunesの画面上部、「ミュージック」の表記の右隣のiPhoneマークをクリックします。
そうするとiPhoneの設定画面に飛びますので、「iPhoneを復元…」のボタンをクリック。
※「"iPhone"を復元する前に"iPhoneを探す"をオフにする必要があります。」という警告が出た場合は、iCloudからのサインアウトができていません。もう一度こちらをチェックしてみてください。
3.「復元」を選択して初期化
「工場出荷時の設定に戻してもよろしいですか?」というメッセージが出るので「復元」を選択してください。
最新のソフトウェアのダウンロードが終わり次第、初期化が始まります。
またパソコンにiPhoneのバックアップがある場合、初期化後に「このバックアップから復元」を選択すると、iPhoneをバックアップした状態に戻すことができます。
まとめ:機種変更や下取りなどiPhone本体を手放すときは、必ず初期化をしておこう!
iPhoneの調子が悪いときや譲渡・売りに出すときは、個人情報を守るためにiPhoneを初期化する必要があります。
初期化の方法は、大きく分けて2つ。
- 「設定」アプリを使う
- iTunesの「復元」を使う
これらの方法でうまくいかない場合は、「強制初期化」を試してみましょう。
iPhoneを手放す際、調子が悪い際は、ぜひお試しくださいね。
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